11月29日(火)

動く戦車オフ会2005へ向けて
<あと05日>

ライト点灯は5月からの宿題でした


久々の追加更新です。リモコン戦車への思いを断ちがたい善良なるオジサンが始めた「動く戦車オフ会」も、今年ではや7年目を迎えました。当研究室助手は世話役の一人として全参加(ただし、過去2回はシゴトとバッティングし、作品参加&表彰式から間に合ったなどあり)しておりまして今回も気合が入ります。リモコンバトル用マシン、シングル戦車レース用作品、課題(今回は俺ロボット戦車)作品と構想が進む中、これとは別枠のデモンストレーション作品としては、このT92のリニューアルと決めていました。

5月の静岡ホビーショーでは「作品のオリジナリティーに敬意を払い、外観は手を加えず無塗装で」とのコンセプトを大切にしましたが(ちょっとボルト追加などはありましたが)、こうして一度展示しWeb上でも発表してしまえば、その趣旨のアピールは完結しています。そこで今回は自由に追加作業をしてみる事にしました。一番手を加えたかったのはヘッドライトの電飾組み込みとライトガードの改修です。

実は改修以前の問題で、静岡で展示した後に自宅で棚から落としてしまい、転輪がシャフト付け根から3本とも折れるなど大破していたので、足回りには補強材も入れて強固に作り直しました。肝心のライトは薄刃ニッパーで切り落とし、3mmLEDを組み込む事にします。直径はなんとか合わせられそうですが、LED本体の高さ(長さ)があって、どうしてもライト基部から飛び出してしまいます。そこで大胆にもLED先端をヤスリでガリガリ削り込みました。削り込みは、内部に達しない限り基本的には大丈夫なのですが、いざ点灯させてみると光が拡散し焦点距離が変わることが判明。何事もムダな設計になっていないことが改めてわかりました。

ちなみに、この時代のアメリカ軍車両は2個セットのライトが左右にそれぞれ1基ずつ設置されています(M60A1シャイアンなどと同じ)。向かって左側はメインライトですが、右側の黒く塗られているのは夜間用のブラックライトです。そこで演出も兼ねてメインライトには高輝度LEDを使い、ブラックライトにはオレンジ色のLEDを配置しました。ドライバーズハッチを開けたところにON・OFFプッシュ式のマイクロスイッチを組み込み、電源は9Vの006P電池。ボディー上部裏側に良い具合にスペースが空いており、ピッタリと納まりました。

今度はライトガードです。42年前のキットにしては全体として基本設計が本当に素晴らしいものですが、さすがにこういった小部品のディテールはいけません。そこで金属パーツで自作する事にしました。以前はスチール缶を金切りバサミで切り出したりもしましたが、今回はファインモールド社の汎用金属パーツを使いました。実物の写真を参考に慎重に形を決めて瞬間接着剤で固めます。最後にゴムキャタピラの空転防止に、スプロケットホイルに1mm角棒を細かく接着しました。本来なら1mm三角柱にするべきだったのですが、これでも十分な効果が生まれました。

今回の日記の日付は11月29日の1日分の体裁となっていますが、ここまでたどり着いたのがオフ会前日の12月3日の深夜(いつもながらの綱渡りです)で、ようやく塗装に入ります。ライト基部の裏側は瞬着とプラ粉末のためLEDを点灯させると明かりが完全に漏れてしまっています。そこで念入りにサーフェイサーを吹き、フラットブラックを吹いてから下地塗装のレッドブラウンを吹きました。肝心のボディー色ですが、当時の少年誌のグラビアに良くあった色をイメージして色々と検討すると、なんとクレオスのNo.6の「緑」になってしまいました。「決めたら即行動!」するしか時間は残っていません。早速吹いてみたのですが、「あれ?これじゃあ無塗装時とほぼ同じで、これからいかに汚し塗装をしてもリアル感を出すには」・・・実は5年ほど前にほぼ同じミスをやっていたのですが(いつか公開しますね 汗)・・・。

時間は既にオフ会当日である12月4日の午前2:00・・・。とりあえず寝ました。

(2005/12/11)


実はその後、棚から落としてしまい悲惨な事に・・・ このライトとライトカバーだけは修正したいところ
バッサリと切り落とし、このLEDを埋め込みます 長すぎるので先端を慎重にヤスリで削りました
左のように埋め込み、瞬着とプラ粉末で固めます 設置も、本来のもう少し奥の位置へ固定
2つのマイクロスイッチ。貴重なタミヤ純正9V電池使用。 全体のメカ。元々は42年前の完全ディスプレイモデルです。
両方を同時に点灯(本来は無いそうですが)させると・・・ ファインモールドの汎用パーツである細切り真鍮板
位置決めが難しいので、ハンダを使わずに瞬着で固定 スプロケットホイルに滑り止めの1mm角棒を
資料を参考に手すり、アンテナなどをディテールアップ このままでは、ライトの光が後ろに漏れてしまいます
サーフェイサーを吹いた後、レッドブラウンで下地塗装 ライト後部はフラットブラックでも下塗り済みで漏れません
最後に大胆にクレオスのNo.6「緑」で仕上げ う〜ん、色がチガウかなあ〜、時間が無いぞ〜