05月12日(木)

新規動力の組み込み
<あと2日>

現物合わせで作ったギアボックスです


ついにこの日から静岡ホビーショーが開幕しました。最初の2日間は業者関係者招待日ですので一般公開はありません。あくまでも目標は一般公開初日の土曜日です。

問題のダブルギアは出来ました。あとはこれを元にギアボックスを作って減速し、カムで砲身を上下させれば良いのです。今回は正確な図面ではなくアイデアスケッチはかなり描きました。

色々試行錯誤してたどり着いた結論があります。それは「シンプルであること」に他なりません。後から見れば「な〜んだ、簡単な仕組みですね」と言われる機構を精査して作ることこそ奥が深いのです。

まず、既に設置してある砲塔旋回用のギアボックスの位置を移設しました。これは砲塔下に巨大突起物が設置されることから可能な限り回転半径を稼ぐ為です。そしていよいよ本題の砲身上下用のギアボックス製作です。プラバンと角棒で基本形を作り、現物合わせでギアシャフトを通す穴の位置を決めます。外側に突き出した大型ギアはクランクのベースとしてのみ考えているので、不要なギアのヤマはすべて削り落とし、クランク用シャフトを差し込みました。何度も仮組みし、実際にモーターを回転させてギアの動きも確認したところで瞬間接着剤でギアードモーターを固定します。

相手側になる砲身の下部にも簡単な接続パーツが必要です。ここは砲身が上がった時にお腹の底として見える場所なので、それらしく(どこが?)加工した物を作ってみました。無塗装仕上げの予定なので、見える場所は白色プラバンは避けたかったのですが、その物ズバリのダークグリーンの成型色の素材が無く、オリーブドラブ色のXR311のランナーを加工して作ってみました。テストしてみると見事成功!この機構を作るのに半日はかかりましたが、3日前の装置より確実性があり、なおかつコンパクトと思い通りの仕上がりになりました。

次に、一気に左右機銃の独立上下動操作に移ります。ギアードモーターユニットを念のため当ててみると、測ったようにピタリとハマりそうです(多少の車体削り込みはありますが)。これまたカムの機構で色々と試作品を作ったのですが、結局は驚くほどシンプルな形にたどり着きました。あんなことやこんなこともやってみたのに、最終的にこんな形に落ち着くというのは本当に不思議な事です。

方針が決まればあとは実行あるのみ。一気に組み上げてテストをしてみると、上下動のスピードといい、角度といい、思い通りのものが出来ました。あんなに悩んでいたことが、このたった1日で一気に3箇所もモーター動力を組み込んで解決しました。あとは睡魔と闘いながら、一気に仕上げるだけです!

(2005/08/31)


砲塔旋回用ギアボックスをこの位置に移設
ちなみに3日前の位置はこちら
前日作ったダブルギアを手前に置いて
現物合わせで砲身上下用ギアボックスを自作
外側の大型ギアのヤマを削り落とし、クランクを製作 この極小ギアがかみ合っていることがポイント
砲塔の裏側に穴をあけ、砲身からシャフトを伸ばす 見える部分でもあるので、こんなパーツを自作
今度はナニを?大小のピンバイスを用意 開けた穴をカッターナイフで繋ぐ
こんなパーツが出来上がりました。 これを一気にギアードモーターに組み合わせ
クランクシャフトを真鍮線で機銃ドラムに固定 上から見るとこの位置に。まさにピッタリ!