05月09日(月)

可動パーツの製作(2)
<あと5日>

今日こそ勝負の日!砲塔旋回に、まず成功!!


この日は月曜日ですが、変則的な勤務シフトの当研究室助手にとってはこの日こそが休日であり、勝負の日なのです!

いよいよ今週末(業者招待日は3日後)に迫ったという緊張感の中、前日の夜は良い形で終えているので、早速、砲塔旋回装置の仕上げに入ります。砲塔の裏側に綿棒のケースを接着し(これが本当にピッタリ)、さらに内側に硬質ゴムベルトギアを貼っていきます。硬質といってもゴムなのだから、ちょっとは伸びてくれて微調整は可能だろうとタカをくくっていたら大間違い。考えてみればギアなので遊びがあってはいけないのは当たり前ですよね。そんなわけで内側に瞬間接着剤で貼り始めたのですが、微妙にベルトが足りなく(といっても1mm未満)、仕方が無いので砲塔が180度後ろを向いた位置では接着できず、少々ベルトを浮かせてあります。

その後、車体下部の床にユニバーサルギアボックスを何回かに分けて仮留めし、ベストポジションを探し出しました。いざ、モターに電池をつなぐと、金属ギア特有のシャラララララ・・・という甲高い音とともに、砲塔が旋回するではないですか!大成功です!!

次はいよいよ砲身の上下動です。あらかじめ砲塔旋回用のユニバーサルギアボックスは可能な限り端に寄せて、中央部分の面積を稼ぎます。そこに3スピードギアボックスで回転速度を最大に落とし、クランクを作りました。ここに丸いテーブル型エレベーターを作って設置します。このテーブルの大きさは大きければ大きいほどいいのですが、3スピードギアボックス本体の設置場所と砲塔旋回用のギアとの位置で大きさが決まります。この時点で、この最大直径の中に同心円状に3種類の独立ドーナツ型エレベーターを作る事は事実上不可能なことが判明し、機銃の上下動は別の方法を考える事にします(これぐらいで凹んだりはしません)。

このテーブル型エレベーター、あらかじめ床には透明パイプを垂直に固定しておき、ここにテーブルに固定した丸棒を差し込むことで、クランクの動きを垂直な上下動に変換します。まだ高さ調整が終わっていないのでマスキングテープで仮留めし、モーターを動かしてみると、見事に上下動するではありませんか!スピードも丁度いい感じです。ここで砲身の根元から真鍮棒などを垂直に下げ、その先端に円周方向の小さなタイヤをつけてやれば完璧なはず!

そこで現物合わせで真鍮線の長さを決めようと、車体上部と砲塔を被せようとすると・・・!ありゃ?・・あれれ?・・・ま、マズイ!!

なんとテーブルが一番高い位置に来ると、砲塔の床よりも3mmも高いことが判明!これでは真鍮棒の長さをマイナスにしなければなりません。しかも、クランクの長さはユニバーサルプレートの最小単位で使用しているのでこれ以上短く出来ず、もちろんこの時点で最低位は床スレスレに設定してあります・・・ということは・・・ということは・・・このやり方ではどうやってもボツということなんです(ioi)。

今だからこそ簡単にボツと書けますが、朝からずっとやってきて、この事実に気付いたのは夜10時過ぎ。丸1日分の苦労は見事に水泡に帰しました。目の前が真っ暗です・・・元はといえば「現物合わせで何とかなるだろう」と正確な図面を引かなかったことも原因ですので自業自得です。

「このやり方では元々左右の機銃の独立操作も出来なかったので、きっぱりとあきらめればいいんだ!」と自分を納得させ、傷心のまま次なる作戦に入り込んでいきました。3スピードギアもクランクもテーブル型エレベーターもみ〜んな除去します。

(2005/07/04)


砲塔の裏側に綿棒ケース、そして内側にベルトギア。 この位置にギアボックスをセットしたら、大成功!!
次に砲身の上下動のために、画面手前に
3スピードギアボックスとクランクをセットします。
透明パイプをガイドにして
あらかじめ作っておいたテーブルをセット。
テープで仮留めしてみると、いい感じ(^_^)v 試しに動かしてみると、上下動に成功!
し、しかし・・・こちらが最低位の高さ。 この最高位が砲塔下面より3mm高いことが判明(ioi)。