1971/06



21世紀の幕開けは、意外にも「ホビーキットカタログ」の研究からスタートです。このミニカタログは何を隠そう当研究室助手が初めて手にしたものでして、それは同時に初めてタミヤというメーカーのラインナップを知った瞬間でもありました。

まず表紙には、当時大人気だったミニジェット機シリーズの新しい展開であるヘリコプター3種類が登場します。特にバートル民間型のパンナム仕様は今になってみると時代を感じさせます。まだアップダウンクイズが全盛で「夢のハワイへパンナムで」の時代でした。そして本文は1/6オートバイシリーズのNo.2ダックスホンダです。既にCB750はセンセーショナルにデビューを飾っており、豪華さの香りを残したままの弟分であるこのキットも大人気になりました。フロントフォークが本体と分離でき、ハンドルもたためます。特徴をこれでもかと書き記したこの広告は完全に他社と一線を画していました。そして裏表紙にはミリタリーミニチュアシリーズの新製品「U号戦車」がデビューします。何の知識も持たない田舎の小学生にとっては「これが戦車?小さいなあ。カッコも良くないし...それにこの兵隊もなんだか頭でっかちだなあ」となるのですが、1年もしない内にこのキットの偉大さを知るのでした。

1/35戦車シリーズのラインナップを見てみると、サラディン、チーフテン、T55コマンダー、M8グレイハウンド、AMX30ナポレオン、M36バッファロー...ああ、この時代はみんな買えたのね...前年(1970)の10月にダークグリーンとレッドブラウンの2色が加わり5色となったタンクカラースプレーと新規5色のレーシングカラースプレーの広告があるのも注目ですね。