発売期間 | 発売時価格 |
1967/4 | ¥120 |
突然、何の前触れも無くSFキットの登場となりました。 60年代初頭、国産プラモデルと言えば戦艦大和にゼロ戦でしたが、60年代後半に入ってくるとミドリ、イマイ、バンダイといったメーカーが素晴らしいギミック付でSFモデルを矢継ぎ早に発表していきます。その時代のニーズにさすがに抵抗しきれなくなったか、スケールモデルのタミヤもいくつかSFモデルを発表しました。その中でSFシリーズNO.2となったのが、このスパークエイトです。 このキットは先に発売されていた魚雷艇シリーズの船体下部をそのまま応用し、船体上部を新規に起こしました。バリエーションとしては、NO.1アタックファイブ、NO.3ファイターナインの姉妹艇があり、全くの船体上下部新規金型のNO.4ジェットアローがあります。 いずれも「ミサイル発射」というお約束のギミックが付いていますが、このスパークエイトは勇ましいボックスアートそのままに、ミニファイターが飛び出します。これがスプリングではなくて、まさに石を飛ばすパチンコの原理そのままに輪ゴムというのは、なんともわかりやすい機構でした。 このシリーズは67年発売なのに、70年版でカタログ落ちしてますので、夏しか生産されない季節物と言う事を考え合わせると、かなりの「幻のキッ」トになります。ところがなんと!田宮本社では、どこかの倉庫で大量に発見したらしく、この夏工場見学に来た人に1つ¥500で販売していたそうです。合わせて、1/50ポケットミュージアムシリーズNO.2のT−92デストロイヤー戦車も¥500!で販売されていました。再版品ではなくオリジナルだったそうで、お客さんもそうですが、社員の方々がかなり買っていたという未確認情報があります。今回、社員のさる方が当助手の為にと夏に買っておいて下さったものが届きましたので、紹介させて頂いている次第です。Mさん有り難うございました。 田宮のその他のSFキットとしては、まさに幻中の幻の「スーパーカー」に始まり、下記のキットがありました
詳しくは別の機会に譲りますが、この中でSF装甲車シリーズの走行ギミックについて、71年9月のタミヤジュニアニュースVOL.9の記事を転載しておきます。この図からも、十分イマイ、ミドリに対抗出来るギミックだったのがわかって頂けると思います。 (画像資料提供) MOCHI氏:アポロ1号 ねこにいプロダクツ:アタック5、ファイター9 ノンストック三木弘治氏:SF装甲車シリーズ |