ジュピター2号


発売時期 発売時価格
1968/11 ¥800


資料提供:鈴木邦宏氏

世の中にはどうしても切っても切れないペアというのがありますね。王に長嶋、大和に武蔵、スコーピオンにスパイダー?、バートル軍用型に民間型??と来れば、やはりアポロ1号にはジュピター2号でしょう。

“でしょう”ったって、当研究室助手は20年以上探していたアポロ1号を昨年暮れに横浜で奇跡的に発見し、ここ3年分くらいの感動を味わったばかりでして、おいそれとは「ジュピター」なんて名前を口に出せなかったのですが、一昨日、さる高名な方(と言っても名前が出てますが)のお宅にお邪魔した時、ストックラックの奥で発見し年甲斐も無く「あ〜!!ジュピターだ!!!」と絶叫してしまい、3歳のご子息を驚かせてしまいました。すいません。

そ、そしてなんと...お借りして来てしまいました!!鈴木さん!ありがとうございます!!

といった訳でこのページは是非アポロ1号のページと比較しながらご覧下さい。箱を開けて驚くのは何と言ってもアポロ1号で白だったボディーの成形色がオレンジになっていることでしょう。最近「オレンジのアポロ1号が存在した」という情報を得ていたのですがジュピター2号だったのですね。しかしボックスアートからもわかる様にこのジュピター2号もオリジナルは白の想定ですから、ホワイト版も存在したのでしょうか?

このキットの大きな特徴である2基のミサイルですが、ご覧の様に7つのパーツからなる見事なプロポーションをしており発射台もメカニカルにギミックが再現されています。そしてプロポーション重視で、当然あると思われたスプリング発射ギミックが無いのです。当時としては大きな冒険でした。子供達にはどう映ったでしょう?

他社のキャラクターキットではあたりまえでしたが、このキットは無塗装でも十分楽しめる成形色の色分けがあり、アポロ1号との微妙なデカールの違いも楽しいものでした。また、アポロ1号と対を成しますが、こちらの方が一回り箱が大きいデラックスタイプでした。色々思いは尽きませんが、やはりここは原点に立ち返ってボックスアートからじっくり楽しみたいものです。


ブリスターの台紙はグリーン 白のアポロ1号との比較
7つの部品からなる見事なプロポーション アポロ1号との微妙な違いに注目
ミサイル発射可動式トレーラー 安易なスプリング発射ギミックなど無い
素組みでも3色の成形色 ジュピター2号は一回り大きいデラックスボックス