発売時期 | 発売時価格 |
1971/12 | ¥200 |
軍艦、戦車、旧日本軍飛行機、レーシングカーと来てタミヤが次にチャレンジしたのがジェット機です。それも年少者の開拓とマニアの満足という一見相反する事を成し遂げたのがこの1/100ミニジェットシリーズです。 ゴムキャタピラのモーターライズ戦車が確固たる地位を築き、ミリタリーミニチュアキットが産声を上げる直前の1968年4月にこのシリーズはミグ19からミラージュの5種類のキットで始まりました。
子供達にとってやはり大きかったのは価格です。殆どが¥100でそれ以外も¥150か¥200。(中には¥1300なんていうB52Fもありましたが)そして安価にもかかわらずプロポーションはしっかりしておりこれがマニアも納得させました。このシリーズはNo.26のサンダーチーフ発売の1973年11月で一応の区切りがつくのですが、シルバーメッキ版B52Dや1983年の金型改造F4ファントム発売があって最終的に28種類のキットが世に送り出されました。 今回取り上げるセイバー&ミグは珍しい2機セットで、特殊スタンドにより空中戦が再現できるのがウリになっています。また、このキットに初めてパイロット人形が付きました。頭の中で1/100というスケールは解っていたつもりですが、この人形で実感できた方も多いのではないのでしょうか。当然、身長は17〜8mmといった具合です。 このシリーズはある時期、B52Dだけを残してすべて絶版といった悲しい状況があったのですが、何度かスポット生産が行われた為、現在でも比較的容易に手に入れることが出来るナンバーが数多くあるシリーズです。ただこの時、再版キットはいわゆるキャラメルパッケージになり、裏にカラー塗装図が載るようになりました。ちなみに初版は上下箱です。 それにしても当研究室助手のファーストタミヤキットがこのミラージュとイリューシンなんですが、キットの箱の横に他の製品が2〜3種類書いてあるのが全くもって罪作りでした。今思えばバックの色もそれぞれ特徴的に書いてあり、(ドラケンのオレンジ、スターファイターの赤...)無意識に「全部集めなきゃ」病にかかっておりました。何度も夢に見てついにお正月に買ってもらったB52F、部品に不備がありタミヤにそのランナーを送ったら大量のパンフレットとともに部品が送られてきたフィアット、どうしても売っていなかったシコルスキー、隣町で知り合った2才上の少年からもらったブリティッシュファントムの空箱、いとこに初めて塗装を教わったMe262......まさに甘酸っぱい思い出のトレジャーボックスシリーズです |
箱の中。左端がスタンド部品 | 補正マークが付いてましたが、元も正しい様です |
1/100なんだから100倍すれば納得の大きさ | これをニアミスとは思いませんでした |