資料提供:栗又信一郎氏
当研究室助手は完全にタミヤフリークですので、所謂海賊版には一線を隔した立場をとっております。ですから某韓国メーカーのキットは一切買っておりません。普通海賊キットは完全にシラを切って「自社開発しました」と開き直るか、オリジナルの出元と紛らわしくしながらちょっとだけロゴマークを変えたり姑息なことをするものですが、ここまで確信犯的な物は見たことがありません。あまりにも大胆不敵なので勢いで取り上げます。 なお、このキット紹介については写真、本文ともに「大艦巨砲主義者の部屋」のHPを、オーナー栗又氏の好意により転載しております。この場を借りてお礼を申し上げます。では、以下は栗又氏の文章です。 (1999/04/09) |
上の箱は通常のWLシリーズ(タミヤ)の「隼鷹」である。下の箱が問題の「隼鷹」で何故かモーターと電池受けの絵が追加されている。 よくよく見ると右肩のタミヤのマークの上の"KIT No"と"ITEM"となっており微妙に違っているところがちょっと怪しい。 中身を見ると驚いたことに船底と一体成型された赤色の船体が入っているではないか!他のパーツはほとんどオリジナルタミヤのキットと同じ構成になっているが、エッジが甘いなど精度はオリジナルに比べてかなり劣る。 船体を見ても下の写真のように、水線下の形状は実艦とは大きく異なり、深さも浅い。 さらに驚くべきことに箱の底にはマルイのスーパーサンマルシリーズに入っている厚紙製の展示台と同じ物が入っているのである。 このキットミンダナオ会のK会員がワンダーフェステバルにて購入してきたとのことであるが、何から何まで謎なキットなんである。 海賊版だとしてもなぜ「大和」とかのメジャーな艦ではなくて「隼鷹」なのか?ひょっとしたら世界のどこかでは日本のWLシリーズをどんどんモーターライズ化している海賊メーカーが存在するのであろうか? ヒントとしてはランナーの刻印に「1992」と記されていること。そして付属の接着剤に怪しい漢字が印刷されている(どうも新字体ではないようだ)ことである。 このキットについてもし詳細をご存知の方がいらっしゃったら 私まで御一報いただければ幸いです。 |