シルクワームミサイルキャリア

へ〜、カタチにしたんだ・・・それだけです(^_^;)


今更ながらですが、たまっている宿題の一つ、古い製作日記をUPします。北朝鮮の軍事パレードに出てきたシルクワームミサイルキャリアです。今、見返してみてもハズカシイところだらけなのですが、「こんな事もやってたのね」くらいの気持ちで見ていただければ幸いです。念のためお断りしておきますが、資料的価値は全くありません。

製作は2003年3月ですから2年半も前ですね。当時、北朝鮮で何度かミサイルの発射実験(?)と称して古典小型ミサイルが海岸から日本海に向けて発射されました。例によって、どんなもので、どんな大きさ?がわかればと模型を作ってみる事にしました。この時点ではカイシャのデスクから依頼は無く、勝手に自宅で組み始めたものです。

ミサイル本体の資料は、図面も含めてネットでそれなりに収集できました。ハセガワ1/48の航空機ウェポンセットの中に、測ったように同じ直径のタンクのパーツがあったので、これを流用して作りました。これに陸上固定発射台を作るのでは芸が無いので、自走キャリアも作ってみる事にしました。資料は当時連日TV画面をにぎわせていた北朝鮮軍事パレードの資料映像のみです(キッパリ!)。例によって本格的AFVモデラーの方々から考えれば許しがたい(?)事かもしれませんが、いわゆるデッチアップという言葉があるように、おおらかな気持ちで進めました。

夜の各局のTVニュースをザッピングし、来た!と思えばビデオを回し資料を集めます。実は元映像は「かの国」の配信VTRですので、どの局を見ても同じ映像なのですが、某国営放送は車両が通り過ぎるところまで使っていたので、車体後部の画像がナナメからですが数秒映っていて助かりました。こうして集めたVTRは正味合計1分程。何度もストップモーションにして、TV画面にものさしを当てて採寸するという、とんでもないアナログ方法で進めました。

ところで、肝心のベースになっている車両ですが、例によって浅学なためナニかわかりませんm(_ _)m。西側の車両という事はなく、自国開発もないだろうと考えると、答えは2つ、中国製かロシア製車両です。シルエットや転輪の数から「BMP-1歩兵戦闘車」が、あたらずとも遠からじと判断しました(車体前部の形状は明らかに違うので改造します)。こんな車両が模型化されているのか?と思ったのですが、ウクライナACE社から「BMP-1歩兵戦闘車」そのものの1/72簡易インジェクションキットが日本国内で販売されているのを知って驚きました。

車体下部が1/72スケールで用意出来たので、キャリア部分は写真を見ながら等比等比で寸法を算出して簡単な図面を書き、一気に組み立てました。出来上がってみてナカナカの迫力と思ったのですが、どうもバランスがおかしい・・・調べてみるとキャリアの前方支柱の寸法を間違えていたことが判明し、作り直しました。あとはお手軽エアブラシで、サッと塗装して完成。「この大きさで形になったことが大きいよな〜」と勝手に満足しました。

あれから2年半が経ったにもかかわらず、未だに怪しさ満載です。しかし、その後に新しい資料を入手したわけでもないので、このまま公開します(^_^;)。

(2005/09/09)


ミサイル本体の大きさは正確に縮小 BMP-1の車体をベースにプラバン箱組み
気合でそれらしくディテール再現 おお!迫力満点。こんな感じでいいんじゃないかな?
でもなんだか腰高で・・・ 図面のミスでした。キャリアを下げます
反対側はこんな感じ。 一応、後部はこんな感じ。
それらしくエアブラシ塗装 美術スタッフが作った立体地図模型上で