スカッド B (リターンズ)
(2005/05/23〜05/27)


こんな展示台も出来ました


あれは、かれこれ2年前・・・

「動く戦車オフ会2003」の為に必死に作った“スカッドB”でしたが、みんなの前のデモンストレーションという肝心なところで、わずか15cm程動いたところでスタックして制御不能という情けない結果に終わっていました。会場で「8WDなら、ウォームギアの方が良いのでは?」という目からウロコのアドバイスを受け、「翌年こそはこのリベンジ!」と思っていたのですが、肝心のウォームギアボックスも揃わず(絶版の旧タミヤ製にこだわったので)断念していました。

一度組み込んでしまった動力システムを完全に作り直すというのは、それなりに覚悟が必要です。今回のようにガッチリ現物合わせで瞬着で固定してある場合はなおさらです。しかし、各方面に情報アンテナを張っていた事もあって絶版のタミヤ旧ウォームギアボックスセットが揃い、静岡ホビーショーも終わったという安心感から、ゴソゴソ動き始めてみました。

T92の6chリモコンを作り終えた直後ですので、「可能な限りシンプルな構造こそベスト」ということがしっかり体に刻み込まれて(?)います。前作の反省を込めて「脆弱なシャーシの補強かつシンプルに」を一気に解決させるため、シャーシに1.2mm厚プラバンで底板を作る事にしました。この上に今まで無かったウォームギアボックスを4機配置するわけです。まず考えたのが、それぞれ左右対のタイヤでシーソー式のトーションバーで、そのために止め具も試作し、数箇所では成功したのですが、確実性を求めるために断念する事にしました

(意外な事に、タミヤの旧ウォームギアボックスは金属製ということもあって、微妙な個体差があります。この微調整が大変なのです。もちろんタミヤからは現行では別の新型ウォームギアボックスが発売されているのですが、いかんせんギアボックスが大きすぎるため今回は断念したいきさつがあります)。

悪戦苦闘すること、ほぼ2日・・・。なんとか動かす事に成功しました!きたる「動く戦車オフ会2005」では“テル坂”を登れるかな?

問題のクラウンギア8WD・・・ 絶版のウォームギアセットを贅沢に4台使います
以前は第1車輪に直接減速して伝わった動力を
クラウンギアで各車輪に伝えてました
今回はメイン動力をメインシャフトに伝え、
各車輪にはウォームギアで分配します
簡単そうに見えますが、意外にも調整は難航 なんとかメドが立ちました!


今回の改良点はもう一つあります。それはあまりにも壊れやすい(?)本体への配慮です。ノーマルでさえ組むのが大変なこのキットを、8WDだけでは済まずミサイルキャリアも電動で上させてしまったため、モーター部、電池ボックス部と車体上部が取り外し可能なこともあって、“ガラスの本体”になってしまったのです。作った本人で無いと「どこを持てばいいの?」になってしまうのです。

そこで、誰しもが安全に運べる(?)ように展示台を作る事にしました。以前、「進めゴリアテ」で、ダンボール箱に木目シートを貼るといういい加減な台座を作った事はありますが、本格的に作ろうと思ったのは今回が初めてです。そこで困った時にはいつもお世話になっている、ホビーショップ「たくみ」の店長に相談してみました。

助:「これこれこんな感じの台座を作りたいのですが、
   店長の作品はいつも素晴らしい台座に載ってますよね?自作ですか?」
店:「うん、まあね。でも簡単だよ。そうだ、この台座は使ってないからあげるよ。」
助:「え!?」

といったわけで、頂いてきてしまいましたm(_ _)m いつもながらまわりの方々に助けていただきながら楽しんでいるなあ〜との思いを強くしながらも、作業に入る事にしました。作業?・・・そう、店長に頂いた台座はドラゴンワゴンのような牽引トレーラーをイメージして作られたものらしく、今回のスカッドBには少々長すぎます。そこでミサイルキャリア上下用の電池ボックスと逆転スイッチも組み込み、作品固定用のボルトを裏側からねじ込む事を考えると、台座をかさ上げする事にしたのです。

頂いてきた台座を自宅玄関前で大胆に切断し、地元商店街の雑貨店で買った角材も長さを合わせて切断します。逆転スイッチを埋め込む作業は、角材を彫り落とす事になるのですが、平ノミを持っていなかったので苦労しました。あとは台座の裏の四辺に沿ってその角材を接着し、丁寧に紙やすりで仕上げます。そして電池ボックスを台座裏側に固定し、スイッチに配線を済ませれば終了です。

最後にマスキング後にサーフェイサーを吹いて、グロスブラックを何度も何度もエアブラシすれば終了。ネームプレートも自作して真鍮ピンで留めました。

シャーシの底板にあらかじめ六角ボルトを埋め込んであったので、台座にビスで固定すればいよいよ完成です。スイッチを入れると大音響とともにミサイルキャリアがゆっくりと起き上がりました。

(2005/09/19)


ホビーショップ「たくみ」の店長さんに頂きました 大胆にノコギリで切断 (゜o゜)
ある考えがあるので、台座をかさ上げします 平ノミが無かったのですが、なんとか乗り切ります
実家は「木彫りの里」です(関係ないか)。 タミヤの電池ボックスが入り、逆転スイッチも。
十分乾燥させて、丹念に紙やすりで仕上げます。 目止めの意味も兼ねてサーフェイサー吹き


ネームプレートも付けて完成!
右側のスイッチで、大音響とともにミサイルキャリアが上下します。