ソ連海軍ヘリコプター巡洋艦「モスクワ」
(「水モノオフ会2004」参加作品)

AIRFIX社製1/600スケール。某模型店で半額で売っていたので、ついつい購入してしまいました。


突然、予告もなく連続更新です。おそらくこのサイトをご覧になっている方でもこのキットの存在をご存じの方はかなりの少数派ではないでしょうか?AIRFIX社の1/600ヘリコプター巡洋艦「モスクワ」です。過去のデジカメ画像アルバムを眺めていたら、まとまった量の製作途中画像があったので急遽追加しました。

このキットは水モノオフ会2004のために製作したものです。某模型店のレジの前に「特価品 半額」で売られていたため、物珍しさ半分で購入しました。水モノオフ会は1999年に始まったものですが、この頃には主だったキットは出尽くした感があり、「誰も作ったことのないキットを」組み上げることに当研究室助手は重点を置いていました。

1/700か1/350スケールが主体の艦船模型において、1/600という中間スケールであり、旧ソ連モノ、しかもヘリコプター巡洋艦です。エッチングパーツも純正の物はありませんので1/700スケールの他のキットの物を代用しました。元々それなりに古いキットのようで、ディテールはかなり甘く、エッジもかなりダルいので、丁寧にナイフで加工を重ねました。こういった下準備が出来上がりの差に如実に現れることを拙い経験で学んでおりました。

資料はネットで画像を探しまくります。二重反転ローターのka-25ヘリもそれなりに資料を揃えました。前年に万景峰をフルスクラッチしたこともあり、エッチングパーツ使用に抵抗は全くありませんでした。今見ると「我ながら良くやってたなあ〜」と思うところも多々ありますが、オフ会に遅刻することもなく完成させられました。

ところがいざ、当日会場に行ってみてビックリです。この超マイナーキット「モスクワ」がカブったのです。しかもお相手は超絶ギミックを取り込ませたらそのアイデア、技術、右に出るものがいない「こみや」さんでした!なんと1/600のka-25ヘリの二重反転ローターをモーターギミックで完全再現させていらっしゃったのです!いや〜驚いた!改めて確認しますがヘリの機体の大きさは1cmもない小ささなんです!そのローターが二重反転(上下のローターがそれぞれ逆回転して位相を消す)するのです!

しかし人間の記憶というものはアテになりません。10年ぶりくらいに画像を改めて見てみると、なんとフィギュアが乗っているではありませんか!もちろん1/600なんていうスケールのフィギュアは無いので1/700でしょう。10年前の自分をちょっと褒めてやりたくなりました。

(2014/04/19)


一応、エレベーターを下がった状態にするため、それらしく・・・。
水モノオフ会ですので水上走行させます。不沈装置(発泡スチロールとも言う)装填。
専用のエッチングパーツなんて無いので、1/700のロシア艦用を局所的に代用。
エッジを立てることが仕上がりに違いを産みます。この段階でかなり削り込みました。
ここがエッチングパーツの醍醐味です。それらしく・・・。
2度のマスキングで甲板を2色に塗装し、3度目のマスキングをしてエッチングパーツも
我ながら良くやってたなあ〜、10年前ですか・・・。
万景峰で慣れていたからですかね、気合が入っています。
なんだか本格的に見えてきました。
これはちょっとこだわりました。二重反転ローターです。
このマスキングテープを剥がす瞬間がたまらないんですよね。
一応、工作台の上では完成です。ウエザリングはナシ。
水モノオフ会2004会場にて。
まさかのダブリでこみやさんが同じキットを作ってらっしゃいました。
1/700の水兵も配置していたんですね。10年前なのですっかり忘れていました(汗)。
デカールでは黒いネットが再現されています。
ヘリの1機はピアノ線で立ち上げて飛行状態に。
屋外撮影です。ピアノ線はフォトショップで消しました。
こうやって見るとそれなりに・・・。
別の角度です。これも万景峰の手法ですね。
実際に池に浮かべて走らせます。動力はマブチS-1水中モーターが見えますか?
水面に映った姿もなかなかです。
こちらは実写です。