11月21日(日)

タミヤフェア2004〜大団円

タミヤRCカーレースにて公式ナンバー「15」を頂いて・・・。


これまで、いくつもの「夢」がかなってきた当研究室助手ですが、遂にこんな事まで経験してしまいました。

聖地静岡で行われた「タミヤフェア2004」のRCカーレースに、フルスクラッチ軽装甲機動車で出場してしまったのです。この日、静岡ツインメッセは会場全てがタミヤ一色。北館では各ブロックの世界大会を勝ち抜いた各国代表の方々が誇らしげに入場し、RCカーのワールドチャンピオンの称号をかけて真剣勝負が行われています。そして南館はまさにタミヤフェアの真骨頂。各種工作教室、ダンガン・ミニ四駆レース、トークショーイベント、地元模型クラブ作品展示・・・と様々なイベントが行われ、入り口のすぐ右側に作られたグレーカーペットのコースこそが、RCクラシックカーレースの会場なのです。

前日の土曜日に東京で「動く戦車オフ会2004」にフル参加した直後というテンションの高さで、当日早朝に静岡入り。事前に送られてきた参加証と引き換えに、受付でグリーンのタミヤ公式ナンバーステッカーが配られました。軽装甲機動車に与えられたナンバーは「15」。タミヤオフィシャルのナンバーステッカーをこのフルスクラッチ作品に貼る日が来るとは、作っている時には思いもしませんでした。

エントリーは30台以上ありましたが、比較的タイムスケジュールに余裕があるとの事で4レースに分けられ、1レースあたり7〜8台の走行という恵まれた環境になりました。最大16台の同時走行もあると聞いていたので、まずは一安心です。しかし当研究室助手の操縦技術では、同時走行している周りの方に迷惑にならないように1周するのも困難な事はわかりきっているので、操縦はあらかじめ連名エントリーしてあった弟子60さんにオマカセです。

当研究室助手が初めて弟子60さんにお会いしたのは数年前のタミヤRCタンクオーナーズミーティングでしたが、なんと柔道着を着てブラックタイガーマスクの覆面(!)をして現れたのです。そして、赤外線バトルに勝つ事を考えれば全く不利になる急坂をいきなり登り切り、遮蔽物の無い高台で超心地旋回・・・「だってカッコいいじゃないっスか、初めて見るお客さんもいっぱいいらっしゃるだろうし」・・・バトルの勝ち負けは問題にせず、最新マシンの性能を楽しみ、ギャラリーにいかにアピールするかのスタンスに舌を巻いたのをはっきりと覚えています。

いよいよ軽装甲機動車の出番がやってきました。他の車の邪魔にならないように最後尾からスタートです。なんということでしょう!見事な操縦で、あのプラボードのフルスクラッチ作品がすいすいと公式コースを走るではありませんか!クラシックカーレースですので個々のマシンの性能の差が如実に出ており、周回遅れも多数出てきますが、各オーナーはそんなことは全く気にせず、これまで大事にしてきた愛車を思う存分走らせていらっしゃいます。そんな中、弟子60さんは、快調に飛ばしたかと思えば、前後に車が現れて密集してくれば瞬時に路肩に入って車列を追いやり、直後にコースに戻ると軽装甲機動車のパフォーマンスを最大限に引き出し、観客の前で急ハンドルを切ってタイヤの沈み込みをアピールするという徹底振り。タミヤRC担当の関係者の方が「彼は一緒に走っている7台の車の動きが全て読み切れている。完璧な操縦だ!」と舌を巻くほどの素晴らしい操縦でした。夢の時間を終えて戻ってきた軽装甲機動車に接触事故は自損他損も含めてゼロ。一緒に走って下さった皆さんのお気遣いが随所にあったことも痛いほど分りました。

このレースを間近でずっとご覧になっていたのが、なんと田宮俊作社長です!そこでレース後に、おこがましくも当研究室助手が、弟子60さんを俊作社長にご紹介させていただきました。弟子60さんは各種RCタミヤグランプリやRCタンクオーナーズミーティングにも多数参加なさってますが、こうやって1対1で社長とお話するのはもちろん初めて。直立不動の背中に緊張感が走ってました(^_^;)。「や、ヤバイっスよ・・・か、神様でスよ・・・。ナニしゃべったか全く覚えていないっスよ」。

そんな弟子60さんですが、先日(2005年4月2日、3日)行われた「タミヤオフロードミーティング横浜」「タミヤF1グランプリお台場」で、なんとダブル優勝なさったそうです!お、おめでとうございます!!・・・我ながら大変な方に気安く運転をお願いしていたものだと、今さらながらちょっと青くなってますが・・・。

末筆になりましたが改めて、弟子60さん、ありがとうございました!

(2005/04/11)


初代ポルシェなどが並ぶクラシックカーレースの中に・・・。 明らかに異質な車両が1台。
これが憧れのタミヤ公式コース・グレーカーペット。 で、弟子60さん!お願いします!!
な、なんと頼もしい背中でしょう! 夢にまで見たシーン・・・快走してます!
一緒に走って下さった方も紳士ばかりでした。 ステアリングを切った時の車体の沈み込みに注目。
緊急時には素早く路肩に避難。 弟子60さんにとっても「夢」の瞬間・・・。


そして夢の総仕上げは、タミヤフェアでの公式展示です。場所は静岡ツインメッセ北館のタミヤの部署別展示スペースという思いっ切りオフィシャルな場所です(汗)。ボックスアートや各種デザイン、タミヤニュースも扱う「グラフィックデザイン課」のブースに“タミヤニュースで紹介した作品”というくくりで展示していただきました。

あまりにももったいないゴージャスな展示台に、事前に送ってあった屋外撮影画像がパネル加工されて展示され、掲載号のタミヤニュースや作品タイトルもパネル加工されて展示されていました。電動ターンテーブルでゆっくりゆっくり優雅に回ります・・・。熱烈なタミヤファンである事は自他共に認めると思っていますが、一素人の作品をタミヤの公式ブースに展示していただく・・・。「勘違いしないように、勘違いしないように」と自分を戒めたのは言うまでもありません。

この軽装甲機動車フルスクラッチ製作日記も、なんと足かけ1年になってしまいました。これにて大団円とさせていただきます。長い間ご覧頂きありがとうございました。次の製作日記は・・・(^_^;)

(2005/04/11)


レースを終えた軽装甲機動車は公式ブースに展示! こんな立派なショーケースに入れていただきました。


大団円。言葉もありません・・・。パネルには「製作:○○○○」と当研究室助手の
本名も入れて頂いたのですが、恥ずかしいのでNET上では画像処理で消してあります。


長い間、この製作日記をご覧頂きありがとうございました。