05月05日(水)
<あと10日>

ボディー細部パーツの自作(1)

創意工夫でどんどん行きましょう!


自分で締め切りを課した静岡ホビーショーの合同展は5月15日(土)。いよいよあと10日となりました。今にして思えばゴールデンウイークというものがあればこそカタチになっていったのだなあとの思いを強くしています。連日の睡眠時間は3〜5時間、しかも起きている時間の大部分を、この製作に当てていたのです(仕事はナニをしていたんだろうなあ)。そしてこの日からがまさにカウントダウン10。もう1回やれと言われても、おそらく出来ないほど集中していました。

透明プラバン事件から丸2日経って、ようやく隙間に漂っていた接着剤が乾きました(^_^;)。本末転倒なのはわかっていますが、溶きパテで表面を埋めていきます。念には念を入れてさらに2日間乾燥させてからサンドペーパーで磨きました。ピカピカの透明プラバンの上から400番のサンドペーパーを掛けるのはなんだか抵抗がありますが、600番へと進めていきます。ともすれば安っぽく見えたピカピカ表面もしっとりとしたツヤ消し仕上げとなりました。長かったボディーの基本製作がようやく終了した瞬間です。

感慨に浸っている間はありません。すぐに細部パーツの製作に入ります。まずは台形状のフロントウインドを2mmプラボードで作り、枠を1.2mmのプラバンで作って積層させます。ただし2mmプラボードが厚過ぎるので60番のサンドペーパー上で何度もこすり、1.6mm厚まで薄くしました。

さらにフロント部分のルーバーを製作します。基本的にはタミヤのプラバンで作りますが、エバーグリーン社のプラ素材が使える場所は、面出しの正確さと作業簡略化のため出来る限り使用します。出来上がってみると「大変だったでしょう?」と聞かれるのがこのルーバー部分ですが、やってみると意外に簡単です。ヒンジ部分の表現は、以前30tトレーラーの製作で用いたリード線方式を採用しました。大スケールなので、ボルトの位置と大きさ、ヒンジの表現など“省略するものが無い”のが嬉しい悲鳴です。

ここでちょっとした問題が発生。ルーバーの隣に円柱状のゴムパッドがあるのですが、このスケールでは丁度4mmの直径となります。タミヤから販売されている丸棒の直径は2mm、3mm、5mmの3種類で、4mm径はありません。この時点ではエバーグリーンの丸棒を持っておらず、そのためだけに買い出しに行く時間的余裕はありません。そこで何かないかと探して見つけたのが、キングハウラーのホイルキャップのランナー部分。3mmと5mmばかりが頭の中にある状況でピンときて、ノギスで測ってみるとまさに4mmピッタリ。しかもおあつらえ向きに、上部に緩やかなテーパーもかかっています。後にタミヤの方に聞いたのですが、タミヤのランナーの直径は基本的には3mm径で、4mmというキングハウラーのホイルは例外だそうで「よく見つけましたね」と驚かれました。

元々はメッキパーツなので、無塗装のまま展示する事になってしまった静岡ホビーショー会場では「このメタリック塗装は何?」と何人かの方に聞かれましたが、本来はゴム製のパーツですので完成後はツヤ消し黒orオリーブドラブに塗装されます。

さあ!カウントダウン10!!

(2004/08/19)


丸2日(結果的には4日)乾燥させ、溶きパテで埋めます。 透明プラバンの上から400→600番ペーパー掛け。
溶きパテ効果でキレイな表面になりました。 ついに基本仕上げが終了です。
2mmプラボードと1.2mmプラバンでフロントウインド製作 いよいよ細部パーツ製作開始。まずはラインを引きます。
タミヤプラバンとエバーグリーン素材でルーバー作成。 リード線でヒンジ作成、市販リベットも使用。
1mmx1mm、1mmx2mm、1mmx4mmといった風に
多彩なサイズがあるエバーグリーン社のプラ素材
フロントルーバーの脇にはゴム製の円柱状パッドがある
これまた後日、静岡ホビーショーにて撮影。
4mm径の丸棒はこんなところに。しかもテーパー付き! いい感じで納まりました。