05月01日(土)
<あと14日>

全面プラバン貼り・・・トラブル発生!

まさか、こんな事が・・・(ioi)


ついに5月の声を聞いてしまいました。この日は土曜日ですので、合同展まで丁度2週間という事になりました。

前日にボディー表面のビスの頭を瞬間接着剤で埋めましたが、念には念を入れて全面にプラバンを貼る事にします。これは万景峰の時にも行った手法で、これによって材質の均一化も図られ、塗装の下地としても効果的です。前回は0.3mm白色プラバンを使いましたが、今回は0.2mm透明プラバンを使ってみることにしました。

白色か透明か・・・どちらにも長所短所があります。透明プラバンの場合はなんといっても作業がしやすいこと。多少大きめで切り出して接着し、現物合わせでフチを切り落とす時に下が透けているので寸法出しが簡単です。一番大きな事は接着剤を流し込む時に、どの部分に接着剤が流れ込んでいるか(逆に流れ込んでいないか)がはっきりとわかり、均一な接着が望めることです。さらに言えばもともとのボディーに書き込んだドアやボンネット上の構造物のアタリの線が消えないことや、無塗装の状態では下地に皿ネジの斑点が見えているのもスケルトンモデルみたいでオシャレかな?という軽いノリの考えもありました。

そもそも3mmのプラボードにプラバンを貼る場合の接着剤を考えると、面積があまりにも広いので瞬間接着剤は却下。流し込み接着剤(タミヤですと緑のフタの接着剤ですね)も面全体に流し込むことを考えると、広がる前に乾燥してしまう不安があります(実際に試したわけではありません)。そこで原点に帰って普通のタミヤセメントを使う事にしました。ところで、タミヤですと白のフタのノーマル版タミヤセメント、フタを開けっ放しにしたりしてドロドロになった経験はありませんか?かつてMr.カラーのうすめ液を入れて上手くいった経験があったのですが(最初は白濁するが、数日したら透明になる)、同じ成分と思われたクレオスのうすめ液を使ってみると、完全に分離してしまい上手くいかなくなってしまいました。そこで出てきたのが市販の「ラッカーうすめ液」。これで薄めると、とても上手くいくことがわかりました。今回は基本的にはうっすらと流し込むようにしたいので、調子に乗って「ラッカーうすめ液」を大量に入れ、ノーマル版タミヤセメントなのにシャブシャブという特製接着剤を作ってみました(これが後で考えると大失敗の原因)。

早速作業を開始。片方のフチを合わせて、大きめの透明プラバンを貼っていきます。特製接着剤はドロドロすぎず、かといってすぐに蒸発もせずに上手く流れ込んでいきます。そしてその様子が透明プラバンを通して手に取るようにわかります。「完璧だ」・・・。この思いは30分もしないうちにガラガラと音を立てて崩れ落ちていきました。ボディーの側面は1枚板で局面に馴染ませなくてはならないので、大量に接着剤を流し込んだのですが、これがいつまでたっても乾かないのです。指で表面を押すと、プラボードと透明プラバンの間でフニャフニャ動いています。それどころか恐ろしいことが起きてきました。なんと透明プラバンの内側がドロドロに溶け出し、その荒れが表面にそのまま浮き上がってきたのです。元々プラボードだけでも十分平滑だったのですが、より美しくするために念のためと行った作業で完全に裏目に出てしまいました。

いつになったら乾くか見当も付きません(実際は丸2日待つ事になりました)が、乾いたところで全体にペーパー掛けをしてパテ埋めするしかないという、なんとも本末転倒な事になってしまいました。後でわかったことですが原因は2つありました。まず「透明プラバンというものは白色プラバンと成分が全く同じで透明なだけ」と思っていた私の大前提自体に誤りが合ったこと。具体的にはわからないのですが、透明プラバンの方が明らかに硬く、接着力も悪いようです。極論すれば「全く別の材質なんだ」くらいに思っていた方が良さそうです。そしてもう一つは「ラッカーうすめ液」の入れすぎ。商品名は「ラッカーうすめ液」ですが、これはいわゆるラッカーシンナーですので、それだけでプラモデルの成分であるスチロール樹脂を溶かしてしまう強力な接着剤でもあるのです。ドロドロになった接着剤を薄めるために少々入れるのはいいのですが、薄いプラバンに対して大量に使うと荒れが表面にまで及んでしまうのは十分考えられたことでした。また、広い面積で覆ってしまったので余剰になった接着剤が空気に触れることが出来ず、内部で行き場を失って乾燥できなかったのも計算外でした。

時間がないギリギリのスケジュールなのに、締め切りが目前に迫ったところでまさかのトラブル・・・。これまでコツコツと積み上げてきたものはどうなるんだ?・・・絶望的な気分になりました。

(2004/08/02)


透明プラバンか?白色プラバンか?
この選択ミスが致命的かと思える結果に・・・
ノーマル版のタミヤセメントがドロドロしてきてしまったら
ラッカーうすめ液を使うとgood!・・・のはずでした。
順調に透明プラバンを貼っていきます。 接着剤の流れ込み具合も良くわかりgood!・・・おや?
ま、まさかの表面波打ち・・・ 中の接着剤が乾かず、指で押すとブヨブヨに・・・。