03月24日(水)
<あと52日>

シャーシ(車台)の組み立て

モーターも換装しました(^_^;)


この2週間、色々と頭の中で構想が浮かんでいるのですが、とにかく形にすることを急がなくてはなりません。資料集めや素材探しと平行させて車台を組み始めました。

事前の調査でベースとなるシャーシに決めていたのは、タミヤ1/12RC「XR311コンバットバギー」です。当初は1/12RC「ハマー」も候補だったのですが、車幅とホイルベース比を調べていったところ、このXR311が“ほぼ完璧”なことが判明。この事によって、頭の中にだけあった今回の無謀計画の背中を押されました。

「田宮模型歴史研究室」という看板を掲げながらも、現在のタミヤの重要なコンテンツの1つである「RCカー」を当研究室助手はこれまで組んだことがありません。助手にとっては比較的新しい(1976年12月にNo.1のポルシェターボRSR934発売)キットのために少年期の原体験が無く、歴史研究テーマにあたらないこともそうですが、メカなしで\9,800という高価格は当時中学生だった助手にとって購入を検討する余地など全くありませんでした(^_^;)。

このキットの発売は1977年12月で、1982年には製造停止となっている幻のキットです。しかし2000年9月に復刻で限定発売されたので(現在は生産終了)、まだ探せば手に入れられると思われます。余談ですが、同じシャーシ(車台)を使ったランボルギーニチーターは復刻されなかったので、某ネットオークションでも大変な相場になっていることを今回知りました。世が世ならXR311も同じ運命だったと思われるので、この再販には感謝です。

歴史を紐解いてみると、このXR311はポルシェターボが発売になってからわずか1年後の発売ですので、まだタミヤ電動RCカー黎明期の製品と言っていいかもしれません。今回使用した2000年に限定再販版は、トーションバーのバネが樹脂製からステンレス製になるなど、一部現代に合わせて改修されていますが、基本設計は同じです。

タミヤのRCキットというくくりでは、当研究室助手にとっては1/16フルオペRCタイガーT以来2作目になります。27年前の設計ですが、構造が良く考えられており「なるほど」と感心することしきり。朝から組み始めて、夕方にはシャーシ部分が完成しました。ネジ類に良く似たものが多く混乱しそうですが、あらかじめ小ケース(100円ショップで購入)に分けて入れておいたので混乱はありませんでした。これなど「組み立て説明書の工程番号ごとにビニール袋に分けて入っていれば親切なのになあ」と思ったのは私だけではないと思いますが、最近のキットではそうなっているのでしょうか?

予想外に早く進んだので、夕方から○急ハンズへ買い出しに出かけました。今回スクラッチする車体部分の素材を含め、色々と調査するためです。また、M911トレーラーをフルスクラッチされた「かのー」さんから助言を頂いた低速モーターについても興味津々なので、これの情報も得ようと思っていました。

今回購入予定の素材がすべて見つかって満足したところで、店員さんに聞いてみます。
助:「あの〜、これこれこんなモーターなんですが、こちらで扱ってますか?」
店1:「えっと、これはどこのメーカーですかね?ちょっと詳しい者を呼んできますね」
店2:「ああ、これは取り寄せになりますね。そこに一つだけ置いてあるモーターのメーカーの別の製品なんですが
    あれ?ああ、型番が同じだ。偶然ですがこのモーターそのものですね。」
といったわけで、およそRCオプションパーツなど揃えていない環境に思えた店でしたが、どなたかが注文しながらキャンセルしたらしく、ポツンと一つだけこのモーターがガラスケースの中に置いてありました。当然ながら何かに導かれたように購入してしまいましたが、こういった事って、なんだか勝手に運命的なものを感じますよね。

もう一つの大きな課題であるタイヤですが、今回色々と相談に乗ってもらっている某Y氏の助言で素晴らしいものが見つかりました。これについても近日中に報告します。

(2004/03/25)


金属パーツは小ケースに小分けします。 丸1日かければご覧の通り。
27年前の設計です。タイヤは暫定なので仮留め。 このあと、モーターを載せます。
復刻版があったので助かりました。 このパーツ類は、ほとんど使わないと思われます。