イラク戦争関連車両
（2003/03）

最後はこのような形のレイアウトまで登場しました

あらかじめお断りしておきますが、このページはイラク戦争の可否を問うページではありません（もちろん戦争は反対に決まっています）。当時、どのような形で世の中に報道されていたかのごく補助的な記録に過ぎませんのでご了承願います。

イラク戦争開戦は2003年3月20日とされていますが、実際はその前から目に見えて緊迫度を増していきました。3月の声を聞くか聞かないかでアメリカ軍がどんどんと航空戦力を近傍に展開していきました。F-117戦闘機がごく当たり前に展開していたことに改めて時代の流れを感じるとともに、まだまだ特殊な航空機と思っていたB-2ステルス爆撃機が実戦投入されました。そうかと思えば「まだあったんだ！」と思ったB-1爆撃機が投入され、「こちらはまだあるよね」と思っていたB-52爆撃機は当然のように登場しました。空母も4隻投入されましたから、米軍航空機としてはすべてのオンパレードとなりました。

連日の報道の中で、それぞれ名称だけではイメージが湧かないと思い、中東地区の立体パノラマ模型が作られた段階で、航空機をすべて1/700の統一スケールで揃えて、何かに備えることにしてみました。もちろんこの時点では誰かから頼まれたわけではなく、あくまでも自主的に自宅で作ったものでした。

さらに3月11日になると、地上戦のために陸上車両の調達に入ります。基本的に1/72～1/76で揃えることにしました。1/72と1/76を混在させることを反対する方もいるかと思いますが、「わかりやすく伝える」という1点で何の問題もないと判断していました。余談ですが某テレビ局は1/144ワールドタンクミュージアムのなんと第二次世界大戦のドイツヤークタイガーを並べていました。“戦車”のイメージ模型というつもりなんでしょうが、さすがにそれだけは私としてはありえませんでした。

ミニスケール現用戦車というのは、海外製品でパラパラと流通し始めた頃でした。「その車両の模型がある」というだけで躊躇せずに購入し、どんどん組み立ててから実はそれが「簡易インジェクションキット」というものだったと初めて気付くと言った感じでした。

日本から遠い中東で行われた悲劇ですが、連日入ってくる生々しい情報に神経をすり減らされました。一番驚いたのがアメリカFOXテレビが独占で「砂漠を快進撃する米国戦車団の映像を生中継？する」との情報が入った時です。それまでの常識が全く通じないメディア公開でしたが、当然ですがどの地名の場所を走っているかなどの情報は一切公開されず、極端な話、米国内の砂漠を走らせた映像を流して撹乱させる可能性だってゼロではなかったのです。

あれから11年も経つんですね

（2014/03/10）