5月14日(土)
<当日>

静岡ホビーショー合同作品展に展示

結果的に初日のみの展示になりました。
建屋の手前には同スケールのドーザー付き74式戦車も置いてあります。
この車両はJヴィレッジまで運ばれましたが、現場には投入されませんでした。
前日まで何もなかったところから作った緑色の2つのクレーンが並びます。
同スケールの消防車は同時開催のモデラーズフリマで購入したレジンキット
福島第1原発に実際に投入された車両です。これを現場で組み立て
なんとタミヤ本社のオープンハウス体験塗装コーナーをお借りして赤に塗装しました。


いよいよ静岡ホビーショー当日になりました。連日非情にも悪化の一途をたどる福島第一原発を伝えるために模型を早く完成させなくてはとの思いは持ち続けていましたが、やはりホビーショーで展示というのは大きな目標になります。先に書いたように、当日の搬入時にそれまでを全否定されるかのような厳しい言葉を言った人もいましたが、残りのほとんどの方は「よく作りましたね」というものでした。さらに福島県のサークルの方々がいらして「やっと本物に会えました。ありがとうございます」との言葉を頂いた時は、午前中の嫌な一言も吹き飛びました。

ところで静岡ホビーショーに合わせてツインメッセ静岡で様々なイベントが同時開催されるのですが、その中にモデラーズミニフリマという、プラモデルのフリーマーケットがあります。私のようなものに取っては、これも大きな目的の一つのイベントなのですが、中には自作レジンキットを販売なさっているブースもあります。その中に驚きました。1/144スケールの特殊消防車のキットが売られていたのです。しかもご丁寧に「この車両は福島第一原発事故に投入されました」との但し書きまで付いています。

私が作った原発模型と同じスケールで、しかも特殊消防車です。「購入」は当然として、死蔵させては意味がありません。作って塗装するしかありません!その場所は????

焦らずシャトルバスに乗ってタミヤ本社に向かいました。そう「オープンハウス」といって、この期間中に限りタミヤ本社の中も見学できるのです。その中に「エアブラシ体験コーナー」があるのを知っていました。一応、申し訳ないので売店でタミヤアクリルのフラットレッドとシルバーを購入し、エアブラシ本体をお借りして小一時間で仕上げました。

何食わぬ顔で午後にツインメッセに戻ると、さりげなく消防車を置かせていただいたのは言うまでもありません。また別件で購入してあった1/144スケールドーザー付き74式戦車も一緒に展示しました。この車両は高放射線の環境中でガレキ除去に力を発揮するということで、2011年3月21日にJヴィレッジまで投入されました(この記者リポートには誤りがありますが)。そこで隊員の皆さんは専用のバックミラーを付けた車両でガレキ除去の猛訓練に入るのですが、ガレキだけでなく細かいケーブル類も多い現場では投入が難しいということで、最終的には現場で使用されませんでした。

さて、無事に初日の展示を終え、夜になってろうがんず宴会幹事長としては予約してあったお店に会長やメンバーやVIPの皆様をお連れし、いろんな思いでお酒を飲み始めたら会社から電話がかかってきました。

「あの福島第一原発の模型を明日のサンデースクランブルで使いたいんだけど、もちろん一緒にスタジオ出演してね、大丈夫かな?あれは今どこにある?」
「はい、実は今静岡で展示してあるんですが、大丈夫です、朝一番でピックアップして東京に戻れます」
まさかこんなに早く画面出演の機会が来るとは正直思いませんでした。体調を整えながら、早めにホテルに戻りました。

(2014/01/23)