5月02日(月)
<あと12日>

圧力抑制室の製作

ベース(台座)はシンプルなもののブラック塗装にします。
圧力抑制室は実物と同じ24等分した部材でドーナツ型を作ります。
2面図なので平面図がありません。作図して初めて導かれた寸法です。
長辺31mm、短辺19mmの斜め輪切り。塩ビパイプ切断にはレーザーカッターが大活躍です。
格納容器のフタの形状を探し続けてこんなものを購入も・・・。


本格的な制作が始まりました。手に入ったのは正確な2面図ですが、平面図がありません。

最初に手がけたのは地下室にある圧力抑制室です。ドーナツ型をしているので、当時何度もイラストなどで見た人が多いと思います。格納容器内でトラブルがあって高圧になれば、8本伸びた足の先に付けられた巨大なドーナツ型の部屋に送り込まれ、ドーナツの下部に貯められた水の中に噴射して冷却して液化し、減容して圧力を下げる働きがあるのですが、まさかのメルトダウンまで対応できなかったのは御存知の通り。ドーナツはトーラスとも言うので、「トーラス室」「サプレッションチェンバー」「サプチェン」などと現場の作業員は呼んでいます。

この圧力抑制室は巨大なドーナツ型ですが、丸い管を曲げてあるのではなく、上から見ると正24角形になっています。図面を引いて長辺31mm、短辺19mmに管を斜めにカットし、互い違いに並べて輪にすることになります。薄い透明塩ビ管なのでカッターナイフでの切断が非常に困難ですが、こんな時に活躍するのがレーザーカッターです。多少の熱を持つので切り口に溶融跡が出るのですが、実物も溶接してあるのであえてそのまま残しました。

ところで自作するのに正確な球体を探すのが重要と書きましたが、同じように重要な形をしているのが格納容器のフタです。この形を自作するのはほぼ不可能なので、この形を探します。東急ハンズにはもう無いので、薬局や100円ショップなどを何軒も回りました。それこそ本当に夢に出て来そうでした。そんな中、薬局で「この形だ!」と思って購入したのが、あるジェルムースです。直径が4mm程足りませんが、とりあえず何とかかならないか購入しました。結果は残念ながら使用不可、周りにプラバンを巻いての直径増しも考えたのですが、どうしても無理があります。薬局周りが続くことになりました。

(2014/01/13)