5月01日(日)
<あと13日>

製作開始

前日までに買い出しを終えた材料群。何をどれだけ使うか未知数です。
これがネットに流出した福島第一原発1号機原子炉建屋の2面図です。
格納容器のフラスコ部分の部材探しでは奇跡的なことが。
右側の部材はテーパーがかかっており、やはり使えず。


フルスクラッチ(完全自作)ですので、スケール(縮尺)を決めるところから始まります。幸い図面には地上高さの数値の記述があり、天井高さはもちろんのこと、床の厚さや壁の厚さの違いまでしっかりと描かれています。

スケールの第一候補は1/144。鉄道模型のストラクチャーがいくつか流用できますし、フィギュアも使えます。それ以外は1/100や1/200といったスケールが考えられますが、限られた時間、予算、装備の中では律速段階になるキモのパーツが出て来ます。

フルスクラッチを少しでもなさった方なら(少数派とは思いますが)わかってもらえると思いますが、直線的なもの、平面的なものは、極論すれば自作でどうにでもなります。問題は曲面です。特に工業製品である格納容器のフラスコ部分にあたるところは正確な球体ですので、これをゼロから自作するには超高価な3Dプリンターでもない限り個人製作では無理です。このため既成品の球体を探し出し、それに合わせてスケールが決まるということになります。

整形を考えるとプラスチック製がベストで、小さな地球儀などが頭に浮かびます。とりあえず金属製の定規を手に東急ハンズに向かいました。デザインコーナーに透明プラスチックの球体を扱っているのは記憶にあったので、とりあえずそれを発見しました。
「1/144スケールになるには正確に直径が120mmなんだけど、これは何mmかな?・・・え!?」

なんと1mmも違わず120mmなのです!あまりの奇跡的なことに「神様が作りなさい」と背中を押してくれているのだと思うことにしました。圧力容器や配管など細かく指定されている寸法に合わせて水道管コーナーなども周り、かなりの素材を入手出来ました。