日本政府専用機

基本的に常に「予備機」が行動を共にし、2機セットで運用されます。


2004年5月22日(土)。小泉総理大臣が北朝鮮を再訪し、拉致家族の5人の子供を連れて帰国しました。

この出来事を伝えるにあたり、「日本政府専用機の模型を作っておけば何かの役に立つのでは」と“自主的に”自宅で模型を作り始めたのは5月18日(火)の夜でした。2日前に終了した静岡ホビーショーで、持てる物を全て出し切って真っ白になっている状態(軽装甲機動車の2/23フルスクラッチは間に合わず、無塗装状態の展示)でしたが、世の中の動きは待ってくれません。幸いハセガワ社から1/200の「日本政府専用機」そのもののキットが出ていますので、素組みで良いはずです。

実はこの4月からカイシャでの勤務シフトが変更になったのですが、3月の末に担当終了で挨拶をした時にスタッフから特別にプレゼントを頂いてしまいました。勤務シフト変更というのは日常茶飯事の職場なので、プレゼントを頂くのは異例の事です。「何だろう?」と皆さんの前で開けてみると、それがこの「政府専用機」の模型だったのです。贈ってくれたのは「おおすみ」を作った時の担当デスク。「また何かあったらよろしく」との事だったわけです(^_^;)

そんなわけですので、依頼は無いけれど無言のプレッシャーを受けて作り始めました。ご存知のように実機はボーイング747ベースの改造機で、ノーマル機と比べて窓の数や位置が違います。しかしこのハセガワのキットは「機体自体はノーマル機のままのデカール替え」という構成ですので、窓をそれに合わせて埋めなくてはなりません。組み立て説明書には「下図を参照に窓穴を埋めてください」とだけ表記があり、具体的にどうすればよいか表記が一切無い(!)というなんともマニア向けな商品です(^_^;)

確かに日本政府専用機の為だけに新たに金型を起こすのはコストを考えるとナニですし、「デカールがあるだけで本当にありがたい」のは十分理解できますが、年少者や初心者はこのキットを正確(綺麗)に仕上げるのはまずムリだと思われます。対策としては裏側から窓を埋めるパーツのみを新たに金型を起こして追加するか(それでも跡が残るだろうなあ)、このスケールですから「窓はすべてデカール再現する」という最近のブームに乗って、最初から窓のモールドが無い機体の金型を新たに起こせば全てのエアラインに対応できると思われますが、どうなんでしょう?

今回の一連の報道で政府専用機の露出度が高かっただけに、「久しぶりにプラモデルでも作ってみようかな。そうだ、日本政府専用機のプラモデルなんてあるのかな?」と思った方が少なからずいたことは想像に難くなく、そういった方への敷居はあらぬ高さにならない様願うのは私だけではないと思います。それはそうと、今回も例によって締切に追われるバタバタな展開になってしまいました。

※最後になりましたが、当研究室助手はマスコミの端くれとして、今回の一連の出来事に責任あるスタンスのバランス感覚を持っているつもりですが、このHPでは「日本政府専用機の模型製作」についてのみ特化してUPされていることを再びお断りさせていただきます。

(2004/06/03)


なんと50箇所以上の窓を「埋める」指示だが具体的方法は表記なし。


日付 内容 締切まで 更新日時 更新
2004/05/18 エポキシパテによる窓埋め あと4日 2004/06/03
2004/05/19 2機目製作開始 あと3日 2004/06/03
2004/05/20 塗装・乾燥 あと2日 2004/06/03
2004/05/21 完成 あと1日 2004/06/03